飲食店で「料理を運ぶロボット」を見かけることが増えてきました。
配膳ロボットは、料理を乗せると、指定したテーブルまで自動で運んでくれるロボットです。
人手不足対策として注目されていますが、
「いくらかかるの?」
「どのロボットを選べばいい?」
「小さなお店でも使える?」
と疑問に思う経営者も多いでしょう。
そこでこの記事では、2026年に飲食店で検討しやすい配膳・運搬ロボット13機種を比較します。
価格だけでなく、通路の広さ、運べる重さ、得意な仕事、向いている店舗まで、小学生でも分かるように解説します。
目次
配膳ロボットとは?
配膳ロボットは、料理や飲み物、食器などを乗せて、店内を自動で移動するロボットです。
スタッフが料理を乗せて行き先を指定すると、ロボットがテーブルまで移動します。
お客様が料理を受け取った後、自動で厨房などに戻る機種もあります。
また、料理を運ぶだけではありません。
- 料理をテーブルまで運ぶ
- 食べ終わった食器を運ぶ
- 店内を案内する
- メニューや広告を表示する
- 店内を巡回する
など、機種によってできることが違います。
つまり、配膳ロボットは「人間の代わり」ではなく、スタッフの移動を減らすための道具と考えると分かりやすいでしょう。
配膳ロボット13選を比較
まずは代表的な13機種を比較します。
| ロボット | 主な特徴 | 最大積載量 | 最小通過幅の目安 | 価格 |
|---|---|---|---|---|
| BellaBot Pro | 最新ネコ型・大型 | 40kg | 65cm | 要問い合わせ |
| BellaBot | ネコ型・大容量 | 40kg | 70cm | 要問い合わせ |
| KettyBot Pro | 小型・案内・広告 | 要確認 | 要確認 | 要問い合わせ |
| KettyBot | 小型・広告表示 | 30kg | 55cm | 要問い合わせ |
| PuduBot 2 | シンプル・大容量 | 40kg | 80cm | 要問い合わせ |
| HolaBot | 下げ膳に強い | 60kg | 70cm | 要問い合わせ |
| SwiftBot | 高性能な配膳・運搬 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
| Servi | コンパクト・安定走行 | 約30kg | 約60cm | 要問い合わせ |
| Servi Plus | 大容量・高機能 | 40kg | 70cm | 要問い合わせ |
| Keenbot T5 | 大容量・下げ膳 | 40kg | 80cm | 要問い合わせ |
| Keenbot T8 | 狭い通路向け | 15kg | 55cm | 要問い合わせ |
| Delivery X1 | 中型・長時間運転 | 30kg | 80cm | 要問い合わせ |
| Keenbot T6 | AIルート・自動充電 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
配膳ロボットの価格は、「本体を買う」のか「月額で借りる」のかによって大きく変わります。
配膳ロボットの価格相場は、購入なら1台150万~300万円前後、レンタルなら月5万~15万円前後が目安です。
ただし、機種や契約期間、保守サービスによって料金は大きく変わります。中には月3万円前後から利用できるプランもあります。
そのため、初めて導入する飲食店では、いきなり購入するのではなく、レンタルやリースで試してから判断する方法もあります。
1.BellaBot Pro

BellaBot Proは、ネコのようなデザインで知られるBellaBotの新しいモデルです。
4段のトレーを搭載し、最大40kgまで運べます。
最小通過幅は65cm。
さらに18.5インチの広告パネルなど、新しい機能も搭載されています。
向いている店舗
- ファミリーレストラン
- 焼肉店
- 大型飲食店
- ロボットを集客にも使いたい店舗
2.BellaBot

BellaBotは、ネコ型の見た目が大きな特徴です。
4段のトレーで最大40kgを運ぶことができます。
料理を運ぶだけでなく、食器回収や案内などにも利用できます。PUDU公式では、LiDARとビジュアルSLAMによる位置決め・ナビゲーションや3D障害物回避機能も紹介されています。
「せっかくロボットを入れるなら、お客様にも楽しんでもらいたい」という店舗で検討しやすい製品です。
3.KettyBot Pro

KettyBot Proは、狭い店舗でも使いやすいコンパクトタイプの配膳・運搬ロボットです。
料理を運ぶだけでなく、ディスプレイを使った案内や販促にも活用できます。
小さな飲食店では、ロボットを置くスペースが問題になることがあります。
そのため、大きさを重視する店舗で候補になります。
4.KettyBot

KettyBotは、小さなボディに大型ディスプレイを搭載したロボットです。
最小通過幅は55cm、最大積載量は30kgとされています。広告表示、案内、配膳、下膳など幅広い使い方ができます。
特に、
「料理を運ぶだけでなく、広告も出したい」
という店舗と相性がよいでしょう。
5.PuduBot 2

PuduBot 2は、シンプルなデザインの配膳・運搬ロボットです。
4段トレーを搭載し、最大40kgを運べます。
派手なデザインよりも、「料理をたくさん運ぶ」という基本性能を重視したい店舗に向いています。
6.HolaBot

HolaBotは、特に下げ膳に向いているロボットです。
最大60kgの積載に対応し、食べ終わった食器をまとめて運ぶ用途に使えます。
「料理を運ぶより、食器を下げる作業が大変」という飲食店では、選択肢になります。
PUDU製品の仕様では、HolaBotは4段、最大60kgのモデルとして紹介されています。
7.SwiftBot

SwiftBot|PUDU Robotics公式代理店 HCI
SwiftBotは、配膳だけでなく、さまざまな運搬作業に対応するタイプです。
PUDUの公式代理店では、高度な衝突検知技術を搭載し、人がいるときには道を譲る機能などが紹介されています。
飲食店だけでなく、ホテルや施設などへの応用も考えやすいロボットです。
8.Servi

Serviは、コンパクトさと運搬能力のバランスを考えた配膳・運搬ロボットです。
飲食店だけでなく、病院などでも導入事例があります。
ソフトバンクロボティクスでは、実際の飲食店での導入事例も公開しています。
9.Servi Plus

Servi Plusは、Serviよりも大容量の運搬に対応する上位モデルです。
4段トレー、最大40kgに対応し、料理をおいしく見せるフードライトなども搭載されています。
高級レストランやホテルなど、機能だけでなく見た目も大切にしたい店舗で検討しやすいでしょう。
10.Keenbot T5

Keenbot T5は、大容量タイプです。
4段トレー、最大40kgに対応し、トレーの間隔を変更できるため、料理や食器の大きさに合わせやすいのが特徴です。
最小通過幅は80cm以上。
広い店舗で、一度にたくさん運びたい場合に向いています。
11.Keenbot T8

「お店の通路が狭い」という場合に注目したいのがKeenbot T8です。
幅38cmのコンパクトな本体で、最短55cmの通路を走行できます。
また、液体の入ったドリンクなども安定して運べるよう、サスペンションなどが採用されています。
個人経営の飲食店でも検討しやすいタイプです。
12.Delivery X1

Delivery X1は、中型の配膳・運搬ロボットです。
最大30kg、4段トレーに対応し、連続稼働時間は最大16時間とされています。
長時間営業の飲食店やホテルなど、長く使いたい店舗で候補になります。
実際に名古屋プリンスホテル スカイタワーの導入事例も公開されています。
13.Keenbot T6

Keenbot T6は、AIアルゴリズムを使って走るルートを作り、複数台での運用にも対応するモデルです。
自動充電にも対応しているため、スタッフの操作をできるだけ減らしたい店舗で検討できます。
配膳ロボットのメリット
① スタッフの移動を減らせる
一番分かりやすいメリットです。
料理を運ぶために、厨房と客席を何度も往復する必要が減ります。
その分、スタッフは、
- お客様への声かけ
- 注文対応
- レジ
- 清掃
- 料理の準備
などに時間を使えます。
② 人手不足対策になる
飲食店では「働く人が足りない」という問題があります。
ロボットは休憩を取る必要がなく、決められた仕事を繰り返すことができます。
ただし、ロボットだけで店舗を運営することはできません。
人とロボットが一緒に働くことが基本です。
③ 下げ膳の負担も減らせる
料理を運ぶ仕事よりも、実は「食器を下げる仕事」が大変な店舗もあります。
その場合は、HolaBotやBellaBotなど、下げ膳にも対応するロボットを検討するとよいでしょう。
配膳ロボットのデメリット
① お金がかかる
本体代だけでなく、保守や契約費用が発生する場合があります。
「人件費が減るから絶対に得」と考えるのではなく、何時間の作業を減らせるのかを計算することが大切です。
② 店が狭いと使いにくい
ロボットが通れる幅があっても、
- 椅子
- テーブル
- 柱
- お客様
- 段差
などがあると、走りにくくなる場合があります。
だからこそ、購入前の実地テストが重要です。
失敗しない配膳ロボットの選び方
① まず「何を任せたいか」を決める
「料理を運びたい」のか、
「食器を下げたい」のか、
「広告も出したい」のか。
ここを決めるだけで候補をかなり絞れます。
② 店の通路を測る
これは非常に重要です。
たとえば55cmの通路を走れるロボットと、80cm以上必要なロボットでは、使える店舗が大きく違います。
店舗の図面だけでなく、実際の店内を測りましょう。
③ 一度に何kg運ぶか考える
ファミリーレストランや焼肉店では、一度に大量の料理を運ぶことがあります。
その場合は最大積載量だけでなく、トレーの大きさ・段数も確認しましょう。
④ デモを必ず試す
可能なら、実際のお店でロボットを走らせてもらいましょう。
「動くこと」と「店で使いやすいこと」は別です。
スタッフが使いやすいか、お客様の邪魔にならないかまで確認することが大切です。
店舗タイプ別の選び方
| 店舗 | 検討しやすいタイプ |
|---|---|
| 小さな居酒屋 | Keenbot T8・KettyBot |
| ラーメン店 | Keenbot T8・KettyBot |
| ファミレス | BellaBot・PuduBot 2 |
| 焼肉店 | BellaBot・Keenbot T5 |
| 大型レストラン | BellaBot Pro・Servi Plus |
| ホテル | Delivery X1・Keenbot T5 |
| 下げ膳が多い店 | HolaBot・BellaBot |
| 広告もしたい店 | KettyBot・BellaBot Pro |
配膳ロボットは「人を減らす機械」ではない
配膳ロボットを導入するときに注意したいのが、
「ロボットを入れればスタッフを減らせる」
と単純に考えないことです。
ロボットは料理を作れません。
お客様の細かな要望にも対応できません。
困っているお客様に声をかけることも、人間の方が得意です。
だからこそ、
ロボット=移動を担当するスタッフ
と考えると分かりやすくなります。
ロボットに料理運びを任せ、人間は接客や調理など、人にしかできない仕事を担当する。
この形を作ることが、配膳ロボット導入の大きな目的です。
まとめ
2026年の配膳ロボットは、単に料理を運ぶだけではありません。
広告、案内、下げ膳、自動充電、複数台での運用など、さまざまな機能を持つ製品が登場しています。
今回紹介した13機種を簡単に整理すると、
狭い店
→ Keenbot T8・KettyBot
大容量
→ BellaBot・BellaBot Pro・Keenbot T5・PuduBot 2
下げ膳
→ HolaBot・BellaBot
広告や案内
→ KettyBot・BellaBot Pro
高機能・高級店
→ Servi Plus・BellaBot Pro
という考え方ができます。
ただし、価格だけで選ぶのはおすすめできません。
最も大切なのは、
「自分のお店で、どの仕事をロボットに任せたいのか」
を最初に決めることです。
そのうえで、通路幅、積載量、トレー数、月額費用、保守サポートを比較しましょう。
また、ソフトバンクロボティクスでは実際の飲食店での導入事例も公開されています。北海道の飲食店など、個人・中小規模の店舗でKeenbot T8を活用した事例も確認できます。
「買う前に実際の店で試す」
これが、配膳ロボット選びで失敗しないための一番大切なポイントです。

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