無人店舗や省人化ビジネスを始めるとき、意外と重要なのが「予約システム」です。
レンタルスペース、無人インドアゴルフ、セルフ脱毛サロン、レンタルジム、貸し会議室などでは、
- 予約受付
- 料金の支払い
- 予約確認メール
- キャンセル処理
- 利用時間の管理
- 入退室管理
- スマートロックとの連携
まで自動化できると、スタッフが現地に行く回数を大幅に減らせます。
一方で、予約システムによって「無料で使える範囲」「予約件数」「決済手数料」「スマートロック連携」などが大きく異なります。
この記事では、無人経営との相性が特に重要なポイントを中心に、代表的な予約システムを比較します。
目次
無人経営では「予約できるだけ」では不十分

一般的な店舗であれば、予約システムは「お客様がネットから予約できればOK」というケースもあります。
しかし、無人店舗では少し事情が違います。
理想的なのは、
予約 → 決済 → 暗証番号発行 → 入室 → 利用 → 退室
までをできるだけ自動化することです。
例えばレンタルスペースの場合、
- お客様がスマホから予約
- クレジットカードで決済
- 予約確定
- スマートロックの暗証番号を自動発行
- 利用時間になると入室
- 利用終了
- 次のお客様が利用
という流れを作ることができます。
予約システムとスマートロックを連携させることで、予約ごとに有効期間のある暗証番号を発行し、利用者へ自動通知する仕組みも構築できます。STORES予約ではRemoteLOCKとの連携に対応しています。
つまり、無人経営で予約システムを選ぶ場合は、
「予約機能の多さ」よりも「無人運営の仕組みを作れるか」
を見ることが重要です。
無人経営向け予約システム比較表
代表的な予約システムを比較すると以下のようになります。
| システム | 無料プラン | 決済 | スマートロック連携 | 向いている事業 |
|---|---|---|---|---|
| STORES予約 | ○ | ○ | ○ | 無人ジム・レンタルスペース・スクール |
| RESERVA | ○ | ○ | ○ | 幅広い無人店舗 |
| Airリザーブ | ○ | ○ | △ | シンプルな予約受付 |
| SelectType | ○ | ○ | △ | 小規模事業・予約フォーム |
| インスタベース | 初期・月額0円 | ○ | 運用方法による | レンタルスペース |
| スペースマーケット | 掲載無料 | ○ | 運用方法による | レンタルスペース |
※機能や料金はプランによって異なります。また、スマートロック連携は対応機器・契約プランなどの条件を確認する必要があります。
1.STORES予約
無人店舗の予約システムを検討するときに候補になりやすいのが「STORES予約」です。
予約受付だけではなく、事前決済、顧客管理、リマインド、月謝・回数券などにも対応しています。公式情報では無料のフリープランから利用でき、有料プランでは月間予約件数や予約ページ数などに応じて機能を拡張できます。
さらに重要なのが、RemoteLOCKなどのスマートロックとの連携です。
予約ごとに施設解錠用の暗証番号を自動発行し、予約完了メールと一緒に利用者へ通知する仕組みを構築できます。
料金の目安
年間契約の場合、
- フリー:0円/月
- スモール:9,790円/月
- チーム:19,690円/月
- ビジネス:28,600円/月
- エンタープライズ:66,000円/月
となっています。
フリープランは月間予約50件、予約ページ2件が上限です。
また、RemoteLOCK連携は月額4,400円のオプションで、チームプラン以上が対象です。
STORES予約が向いているケース
- 無人ジム
- 無人インドアゴルフ
- レンタルスペース
- セルフ脱毛サロン
- スタジオ
- スクール
- 月額会員制ビジネス
特に、予約+決済+入室管理まで自動化したい事業者との相性を確認しやすいサービスです。
2.RESERVA
RESERVAは、さまざまな業種で利用できる予約システムです。
店舗・スクール・施設・イベントなど幅広い用途に対応しており、無料プランも用意されています。
RESERVAの特徴として注目したいのが、スマートロックとの連携機能です。
過去の公式案内でもAkerunとの連携によって、予約者がスタッフと対面することなく施設へ入室できる仕組みが紹介されています。
そのため、
「予約した人だけが、予約時間に入れる」
という無人施設を作りたい場合に検討候補になります。
RESERVAが向いているケース
- レンタルスペース
- 無人ジム
- 貸し会議室
- レンタルスタジオ
- サロン
- スクール
- イベント施設
特に、予約システムを中心に施設運営をまとめたい人に向いているタイプです。
3.Airリザーブ
Airリザーブは、できるだけシンプルに予約受付を始めたい場合に候補となる予約システムです。
2026年3月時点の公式料金では、
- フリー:0円/月
- ベーシック:5,500円/月
- スタンダード:11,000円/月
となっています。
フリープランでは、ネット予約と電話予約などを一元管理できます。
Airリザーブのメリット
最大のメリットは、まず無料で予約受付を始められることです。
「まだ利用者が少ない」
「まず予約システムを試したい」
という事業者にとって導入しやすいでしょう。
一方、無人店舗では「スマートロックまで完全自動化できるか」「必要な外部連携ができるか」を事前に確認することが重要です。
そのため、
単純な予約受付ならAirリザーブ、無人化まで考えるなら他サービスも比較する
という考え方ができます。
4.SelectType
SelectTypeは、予約システムだけでなく、フォームやホームページなども作れるサービスです。
料金は、
- フリー:0円/月
- ベーシック:1,650円/月
- プロフェッショナル:3,300円/月
- プレミアム:11,000円/月
となっています。
無料プランから予約受付・顧客管理・決済などを利用できるため、小規模な事業を始める場合に検討しやすいサービスです。
向いているケース
例えば、
- 小規模レンタルスペース
- 個人経営の教室
- 小規模スタジオ
- イベント
- カウンセリング
- 予約制サービス
などです。
ただし、無人店舗で重要になるスマートロック連携については、導入前に対応状況を確認しましょう。
5.インスタベース
レンタルスペースを無人運営したい場合、予約システムそのものを導入するのではなく、予約プラットフォームに掲載するという方法もあります。
代表例がインスタベースです。
インスタベースはスペース掲載時の初期費用・月額固定費がなく、予約・利用が発生した場合に成約手数料が発生する成果報酬型です。
公式ヘルプによると、時間・人数単位の料金プランでは成約手数料35%、1日単位では20%とされています。
メリット
自分で予約システムを構築しなくても、
集客 → 予約 → 決済
までプラットフォーム側で対応できます。
そのため、レンタルスペース初心者にとっては導入しやすい選択肢です。
ただし、売上に対して手数料が発生するため、利用料金が増えてきた場合には、
自社予約システムへ移行することで利益構造が変わる可能性
もあります。
6.スペースマーケット
スペースマーケットもレンタルスペースとの相性が良い予約プラットフォームです。
掲載自体は無料で、利用者はオンラインで予約・決済できます。
レンタルスペースをこれから始める場合、
自社サイトを作って予約を集める
だけではなく、
スペースマーケットやインスタベースなどのプラットフォームから集客する
という方法もあります。
特に開業初期は、自社サイトへのアクセスをゼロから集めるより、既存の予約プラットフォームを活用する方法も検討できます。
無人経営では「スマートロック連携」が重要
予約システムを比較するとき、最も見落としやすいのがスマートロックです。
例えば、
「予約は入ったけど、鍵をどう渡すの?」
という問題があります。
有人店舗ならスタッフが対応できますが、無人店舗ではそうはいきません。
そこで、
予約システム+スマートロック
という組み合わせが重要になります。
例えばSTORES予約とRemoteLOCKの連携では、
予約
↓
決済
↓
暗証番号自動発行
↓
予約者へ通知
↓
予約時間に入室
という流れを構築できます。
予約と鍵の発行を別々に管理してしまうと、予約が入るたびに管理者が暗証番号を発行する作業が必要になる可能性があります。
無人経営では、このような「小さな手作業」が積み重なると、店舗数が増えたときに大きな負担になります。
無人店舗におすすめの選び方
予約システムは、単純に「料金が安い順」で選ぶべきではありません。
以下の順番で確認すると選びやすくなります。
STEP1:予約方法を決める
まず、
- 時間単位
- 日単位
- 月額会員
- 回数券
- コース予約
のどれが必要なのかを決めます。
レンタルスペースなら「時間単位」。
無人ジムなら「月額会員+予約」。
無人インドアゴルフなら「月額会員+時間予約」。
というように、業種によって必要な機能が違います。
STEP2:事前決済が必要か確認する
無人経営では、現地で現金を受け取る運用はできるだけ減らしたいところです。
そのため、
オンライン予約+事前決済
ができるか確認しましょう。
STEP3:スマートロックと連携できるか確認
ここが無人店舗では非常に重要です。
候補となるスマートロックが、
- RemoteLOCK
- Akerun
- KEYVOX
- その他のスマートロック
などのどれなのかを先に確認しましょう。
そのうえで、
予約システム側がそのスマートロックに対応しているか
を調べます。
STEP4:月間予約数を確認
無料プランは魅力的ですが、
「予約件数が増えたら突然有料プランが必要になる」
ことがあります。
例えばSTORES予約のフリープランは月50件までで、有料プランでは月200件、300件、2,000件、5,000件などへ拡張できます。
開業直後だけでなく、
半年後・1年後の予約数
まで想定しておくと安心です。
無人経営の予約システム選びで失敗しやすいポイント
「無料だから」という理由だけで選ぶ
無料でも必要な機能がなければ、結局別のシステムを追加することになります。
特に、
予約+決済+スマートロック
まで必要な事業では、無料プランだけで完結できるとは限りません。
スマートロックを後から考える
これは無人店舗では特に注意したいポイントです。
予約システムを先に決めてしまい、
「使いたいスマートロックと連携できなかった」
という状態になると、システムを変更する手間が発生します。
先に、
予約システム → スマートロック → 決済
の組み合わせを決めるのがおすすめです。
手数料を月額料金だけで比較する
例えば月額料金が安くても、オンライン決済手数料が高ければ、売上が大きくなるほどコストも増えます。
STORES予約では、公式情報上、事前クレジットカード決済手数料はフリープランで5.2%〜、条件を満たしたスタンダードプランでは3.3%〜とされています。
そのため、
月額料金+決済手数料+オプション料金
を合計して考えることが大切です。
まとめ:無人経営では「予約から入室まで」を比較する
無人店舗向けの予約システムを選ぶときは、単純な予約機能だけを見るのではなく、
予約 → 決済 → 通知 → 入室 → 利用 → 退室
までをどこまで自動化できるかを見ることが重要です。
特に比較したいポイントは以下の7つです。
| 比較項目 | チェックポイント |
|---|---|
| 予約 | 時間・日・月額などに対応しているか |
| 決済 | クレジットカード事前決済ができるか |
| リマインド | 自動メールを送れるか |
| キャンセル | キャンセル期限を設定できるか |
| スマートロック | 使用予定の機器と連携できるか |
| 予約件数 | 月間上限はいくつか |
| 料金 | 月額+決済手数料+オプション |
特に、
無人ジム・無人インドアゴルフ・レンタルスペース・セルフサロン
などでは、予約システムとスマートロックを連携させることで、スタッフが現地で鍵を渡す作業を減らせます。
一方、レンタルスペースの場合は、インスタベースやスペースマーケットのような既存プラットフォームを利用して、集客から予約・決済までをまとめる方法もあります。
「とにかく安いシステム」を探すのではなく、「自分の店舗をどこまで無人化したいか」から逆算して選ぶことがポイントです。
まず小さく始めるなら無料プランを試し、予約数が増えてきた段階で決済・スマートロック・顧客管理などを含めた上位プランを検討する方法もあります。

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