「レンタルスペースはどれくらい稼げる?」
「月に10万円、30万円、50万円の利益を出すことはできる?」
「レンタルスペースを無人で経営したいけれど、本当に儲かるの?」
レンタルスペースの開業を考えている方にとって、最も気になるのが収益ではないでしょうか。
レンタルスペースは、部屋や店舗などの空間を時間単位で貸し出すビジネスです。
会議室、撮影スタジオ、パーティースペース、レンタルサロン、ダンススタジオなど、さまざまな形態があります。
さらに、予約・決済・入退室を自動化すれば、スタッフを常駐させない無人経営も可能です。
ただし、レンタルスペースは「部屋を用意すれば自然に儲かる」というビジネスではありません。
収益を大きく左右するのは、立地・料金・稼働率・家賃・スペースの用途です。
この記事では、レンタルスペースがどれくらい稼げるのか、具体的な計算例を使って分かりやすく解説します。
目次
レンタルスペースはどれくらい稼げる?
レンタルスペースの売上は、基本的に次の計算で考えることができます。
1時間あたりの料金 × 利用時間 × 利用日数
例えば、1時間2,000円で貸し出しているレンタルスペースが、1日に5時間利用されたとします。
2,000円 × 5時間 = 1万円/日
30日営業した場合、
1万円 × 30日 = 30万円/月
となります。
ただし、毎日5時間利用されるとは限りません。
レンタルスペースでは、予約が入っていない時間が必ず発生するため、稼働率を考えることが非常に重要です。
レンタルスペースの収益シミュレーション
ここでは、分かりやすく1つの例を見てみましょう。
例:1時間2,000円のレンタルスペース
- 料金:2,000円/時間
- 1日の平均利用時間:5時間
- 営業日数:30日
この場合、
2,000円 × 5時間 × 30日 = 30万円
となり、月間売上は30万円です。
年間では、
30万円 × 12か月 = 360万円
となります。
ただし、ここから家賃や光熱費、清掃費、予約システム費用などを差し引く必要があります。
つまり、月商30万円=月30万円の利益ではありません。
レンタルスペースの収益を考えるときは、売上と利益を分けて考えることが大切です。
レンタルスペースの「稼働率」が重要
レンタルスペースで重要な指標が「稼働率」です。
例えば、1日12時間営業しているスペースが6時間利用された場合、
6時間 ÷ 12時間 × 100 = 50%
となり、稼働率は50%です。
同じスペースでも、稼働率が20%なのか、50%なのか、80%なのかによって売上は大きく変わります。
そのため、開業前には、
「1時間いくらで貸すか」だけではなく、「1日に何時間利用されるか」
を考えることが重要です。
月10万円・30万円・50万円稼ぐには?
レンタルスペースの利益目標を考えるために、売上ベースで簡単なシミュレーションをしてみましょう。
1時間2,000円の場合
| 目標売上 | 必要な利用時間(月間) | 1日平均 |
|---|---|---|
| 10万円 | 50時間 | 約1.7時間 |
| 30万円 | 150時間 | 5時間 |
| 50万円 | 250時間 | 約8.3時間 |
| 100万円 | 500時間 | 約16.7時間 |
この表から分かるように、1店舗だけで大きな売上を作るには、高い稼働率が必要になります。
例えば月50万円の売上を目指す場合、1時間2,000円なら月250時間の利用が必要です。
1日あたりでは約8.3時間です。
ただし、これはあくまで売上のシミュレーションです。
実際の利益は、ここから経費を差し引いて考える必要があります。
レンタルスペースの利益はどうやって計算する?
レンタルスペースの利益は、基本的に以下のように考えます。
売上 − 固定費 − 変動費 = 利益
主な費用には次のようなものがあります。
- 家賃
- 水道光熱費
- インターネット料金
- 予約システム利用料
- 決済手数料
- 清掃費
- 消耗品費
- 修繕費
- 広告費
- スマートロック費用
- 防犯カメラ関連費用
特に大きな割合を占めやすいのが家賃です。
そのため、物件を選ぶ際には「おしゃれかどうか」だけではなく、想定売上に対して家賃が高すぎないかを確認する必要があります。
例えば月30万円売れたら利益はいくら?
仮に月間売上が30万円だったとします。
毎月の経費が以下だった場合を考えてみましょう。
| 項目 | 月額 |
|---|---|
| 家賃 | 80,000円 |
| 水道光熱費 | 20,000円 |
| 清掃費 | 30,000円 |
| システム・通信費 | 10,000円 |
| 消耗品・雑費 | 10,000円 |
| 広告費など | 10,000円 |
| 合計 | 160,000円 |
この場合、
300,000円 − 160,000円 = 140,000円
となり、単純計算では月14万円が残ります。
ただし、実際の経費は物件や運営方法によって変わります。
また、初期費用の回収や税金、修繕費なども考慮する必要があります。
レンタルスペースは無人経営できる?
レンタルスペースは、無人ビジネスとの相性が非常に良い業態です。
例えば、
予約
↓
オンライン決済
↓
スマートロックで入室
↓
利用
↓
退室
という流れを作ることで、スタッフによる受付業務を減らすことができます。
利用者と直接対面する必要がないため、1人で複数のスペースを管理することも可能です。
ただし、無人経営だからといって完全に管理が不要になるわけではありません。
清掃、設備トラブル、問い合わせ、不正利用などへの対応は必要です。
レンタルスペースで稼ぎやすいジャンル
レンタルスペースにはさまざまな種類があります。
会議室・テレワークスペース
ビジネス利用を狙うタイプです。
駅の近くやオフィス街などでは、会議や面談、オンライン会議などの需要が期待できます。
撮影スタジオ
写真や動画撮影、SNSコンテンツ制作などに利用されます。
内装や背景、照明などにこだわることで、価格を上げやすくなる場合があります。
パーティースペース
誕生日会、女子会、交流会などに利用されます。
ソファ、テーブル、キッチンなどを整えることで、通常の会議室とは異なる価値を提供できます。
一方で、騒音やゴミ、設備の破損などには注意が必要です。
レンタルサロン
美容、ネイル、整体、エステなどの用途で利用するスペースです。
フリーランスや個人事業主などをターゲットにできます。
ダンス・フィットネススペース
ダンス練習、ヨガ、パーソナルトレーニングなどに利用されます。
広いスペースが必要になることが多いため、物件の広さや設備費とのバランスが重要です。
レンタルスペースの収益を左右する5つのポイント
1. 立地
レンタルスペースでは立地が非常に重要です。
駅から近い、周辺にオフィスや商業施設があるなど、ターゲットが利用しやすい場所ほど集客しやすくなります。
2. 料金設定
周辺のレンタルスペースと比較しながら料金を設定します。
単純に安くするのではなく、
広さ・設備・立地・内装
などを含めて価格を決めることが重要です。
3. 内装・設備
利用者が「ここを使いたい」と思える空間を作ることも大切です。
特に撮影やパーティー用途では、内装そのものが集客要素になります。
4. 写真・掲載ページ
レンタルスペースは、予約サイトに掲載されている写真が非常に重要です。
利用者は実際に部屋を見ることができないため、
「どんな部屋なのか」
が写真で分かるようにしましょう。
5. 口コミ
予約サイトでは口コミも重要な判断材料になります。
清潔さ、入室のしやすさ、設備の充実度などを改善し、良い評価を積み重ねることが集客につながります。
レンタルスペースは「安い物件」を選べばいいわけではない
レンタルスペースを始めるとき、
「家賃が安い物件なら利益が出やすい」
と考える人もいるでしょう。
しかし、家賃が安くても利用者が集まらなければ売上は作れません。
重要なのは、
家賃の安さではなく、家賃と売上のバランス
です。
例えば、家賃5万円でも月5万円しか売れなければ、その他の経費を考えると利益はほとんど残りません。
一方、家賃10万円でも月40万円、50万円の売上を作れるのであれば、十分に利益を出せる可能性があります。
レンタルスペース経営のメリット
レンタルスペースには、以下のようなメリットがあります。
人件費を抑えやすい
無人化すればスタッフの常駐が不要になります。
営業時間を長くできる
予約と入退室を自動化することで、早朝や夜間にも貸し出せます。
複数店舗に展開しやすい
システムを統一することで、複数スペースをまとめて管理できます。
空き物件を活用できる
使われていない部屋や店舗をレンタルスペースとして活用できる場合があります。
レンタルスペース経営のデメリット
一方で、注意点もあります。
稼働率が低いと利益が出ない
スペースを用意するだけでは売上は発生しません。
集客ができず予約が少なければ、家賃などの固定費だけが発生します。
清掃が必要
無人経営でも、利用者が退出するたびに清掃や備品の確認が必要になる場合があります。
トラブル対応が必要
鍵、Wi-Fi、エアコン、設備などのトラブルに対応できる体制を作る必要があります。
初期費用が必要
物件取得費、内装費、家具、家電、スマートロック、防犯カメラなど、開業時にまとまった費用が必要になる場合があります。
レンタルスペースはどれくらい稼げるのか?結論
レンタルスペースは、月数万円の副収入から、1店舗で月数十万円の売上を目指す運営まで、幅広い可能性があるビジネスです。
ただし、実際にどれくらい稼げるかは、
立地
×
料金
×
稼働率
×
固定費
によって大きく変わります。
例えば1時間2,000円のスペースなら、月30万円の売上を作るためには月150時間の利用が必要です。
さらに利益を増やすためには、単純に料金を上げるのではなく、
- 稼働率を上げる
- 無駄な固定費を減らす
- 清掃コストを最適化する
- 高単価な用途を取り入れる
- リピーターを増やす
- 複数店舗へ展開する
といった工夫が重要になります。
まとめ|レンタルスペースは「稼働率」と「固定費」が重要
レンタルスペースは、予約・決済・入退室を自動化することで、無人でも運営しやすいビジネスです。
しかし、利益を出すためには「部屋を貸す」だけでは不十分です。
特に重要なのが、
① 需要のある立地を選ぶ
② ターゲットを明確にする
③ 適切な料金を設定する
④ 稼働率を高める
⑤ 家賃などの固定費を抑える
⑥ 無人化によって運営コストを削減する
という6つのポイントです。
レンタルスペースを開業する際は、まず周辺の競合スペースを調査し、料金や稼働状況を確認しましょう。
そのうえで、
「月にいくら売上を作れるのか」
「毎月いくら経費がかかるのか」
「最終的にいくら利益が残るのか」
を計算してから開業することが大切です。
無人化システムを上手に活用し、予約・決済・入退室・管理を効率化できれば、少ない人手で運営できるレンタルスペースを作ることができます。






